農大による学生団体のSNS活動制限に関して思うこと
最初に断っておきますが、私はもう農大の人間では無いので、これからお伝えする情報には憶測の域を出ないものも含まれます。
また、農大当局および学生団体に対して何かを訴えるものではありません。
以上の前置きを踏まえた上で、農大の運営側が行ったと思われる表題の処置について、個人的に思うところを綴ります。
個人的には、コロナで活動や勧誘が難しい中、各団体ごとにできる限りの工夫や協力をしながら頑張っているなと思っていたんです。
※まぁ学生のやってることなので若干危なっかしい所も見かけましたが…笑
応援する気持ちで関心を寄せていたら、ある日を境に一転、突如フォローしていた農大関連の公式SNSが一斉に自粛しました。
よくよく見てみると大学側が強制的に停止要請を出したらしい。
自粛ツイートの例
https://twitter.com/nodaiarchery/status/1261236257876668417?s=21
団体によっては「自粛」と表記している所もありますが、完全に強制のようです。ペナルティを課している可能性もありそうですね(知らない)
停止要請の理由について「新入生を装った外部者、不審者等から新入生の個人情報を保護するため」とありますが、果たしてSNSでの発信を「停止」させる必要はあったのでしょうか?
ZOOMクラウドミーティングに関しては、大学側の言い分も分からないでもないなと思います。
ZOOMとは、緊急事態宣言により外出者数の8割削減という指針が設けられたことで、テレワーク環境の導入に際し様々な企業から注目されたツールです。
普及当初はセキュリティの脆弱性等の懸念はありましたが、サービス提供側の早急なアップデート対応があったことや、利用範囲に制限を設けることで解消出来ると判断して多くの企業で現在も利用されているようです。
しかしながら、学生団体が不特定多数に対してミーティングルームを公開する手法では、ネットワーク上からセキュリティの網を掻い潜り個人情報が抜き取られるリスクが無いとは言い切れない部分がありす。
また、顔の見えるオープンな媒体であり、匿名性に欠けるという点も個人情報保護の観点では大きな不安要素です。
ですが、TwitterやFacebookに関しては、団体公式のSNSを運営する上で、インターネット社会を生きている現役大学生、その中でも部活動の運営を担っている部員たち、少なくとも私の知っている公式アカウント達は言われなくてもネットリテラシーを弁えて活動していると思います。
勿論、コロナによって社会的に様々な問題が浮上しているのも事実ですし、大学間相互ネットワークで他大学の事例なども入ってくるのでしょうが、大学運営側は、教育機関の責任者として起こりうる危険性を出来る限り明確に示し、学生との連携を密に取りながら個人情報保護の対策に尽力するという姿勢が求められるのではと、個人的には思います。
「SNSなどの取り扱いなどのガイドライン」についても納得いきません。
本来であれば大学の情報センターが今の社会情勢を加味した包括的なガイドラインを学生に提示し、それに準ずるよう要請するのが筋かと思うのです。しかし、Twitterの情報のみを垣間見る限りでは、学生に作らせているようで、責任転嫁も甚だしいなと、怒りすら覚えます。それは果たして学生自治組織の仕事なのでしょうか。通学出来ない中での貴重な情報発信を無理矢理禁止してまで作らせるのに、学生に任せてガイドラインの質は担保出来るのか。責任の所在は何処に。
結局、学生ファーストでは無いのだなと、酷く残念に思った次第です。
私が現役だった頃も、頑張っている学生を認めることよりもルールを守れない学生を裁くことに重きを置いているように感じられる場面が多々ありました。
残念でなりません。本当に。
なんだか疲れてしまったので、今日はここまで。
今後も色々な障壁があると思いますが、現役部員達が実りある学生生活を送れることを心から切に願います。